オラトリア

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白人だけが住むことを許される町オラニア(南アフリカ共和国)~アパルトヘイトの悲劇が生んだ町~

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アフリカ大陸最南部に位置する南アフリカ共和国には白人だけが住むことを許される町がある。その町の名はオラニア(オランヤとも)。それはアパルトヘイトから逃れてきたオランダ系白人(アフリカーナー)が作った町である。

 

 っと、まあ、まず、南アフリカがどんな国なのかってところから順に説明していくよ!

南アフリカ共和国

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▼人口

約5000万人

▼首都

プレトリア

▼概要

アパルトヘイトと呼ばれる有色人種に対する人種隔離政策で1991年に撤廃されるまで白人が黒人を合法的に支配していました。金やダイヤモンドの世界的産地であり経済発展が昨今、期待されています。アフリカ最大の経済大国でもあり、BRICs(ブラジル(Brazil)、ロシア(Russia)、インド(India)、中国(China)、南アフリカ(South Africa))加盟国です。

▼所在地

南アフリカと言えば!?

アパルトヘイト

そうなんです。南アフリカを語る上で絶対にハズせないのが、このアパルトヘイト

えと・・・アパルトヘイトって何ッスか?

アパルトヘイト。それは合法化された人種差別

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アパルトヘイトとは、1948年に法制として確立され1991年に撤廃されるまで続いた人種隔離政策のことだよ。

収入面による超格差

黒人は白人が経営する農園や工場で働き、1970年には平均して白人の工業労働者は黒人の6倍、白人鉱業労働者は黒人の21倍の給料を得るようになっていましたー。って、すごい格差だね。

居住区の隔離

住むところも白人専用居住区と黒人専用居住区がはっきりと分けられて、白人居住区に入った黒人や黒人居住区に入った白人は厳しく罰せられたんだ。

教育予算の偏り

教育においても一人当たりの白人生徒の教育予算は、黒人生徒の約10倍で、黒人については義務教育ですらなかった。

衛生面の違い

公共施設(レストラン、ホテル、電車、バス、公園、公衆トイレ)はすべて白人用と有色人種用に区別されて、白人は施設の整った環境で生活できたけど黒人は不衛生な環境での生活を余儀なくされてた。

結婚の規制

人種が違う男女の結婚は禁止で恋愛関係になるだけで罰せられた。廃止後の1998年には世界139ヵ国によりアパレルヘイトは「人道に対する罪」として規程されたんだ。

・・・ヒドイわね

日本人も差別を受けていたの?

日本人に対する扱い

南アフリカで行われていたアパルトヘイトの下では、白人以外の有色人種は差別的な扱いを受けてたけど、日本人は経済的な理由から「名誉白人」として扱われていたんだ。

すごいじゃないッスか!さすが日本人ッスね!

いや、実はそうでもないんだ

国際社会がアパルトヘイトに反対して、文化交流を禁止して、経済制裁に動くなかで日本は南アフリカとの経済的交流を積極的にずーっと続けていたから、1988年の国連総会で日本は名指しで国際社会から非難されちゃったんだよね。

ダメじゃないッスか!(手のひらクルッ!)

アパルトヘイト撤廃とその後の白人の動き

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国際社会からの経済制裁にプラス、国内でも反対運動が激化して1991年にはアパルトヘイト政策が撤廃に向けて、やっと動き出すんだ。

それで、アパルトヘイト撤廃に尽力していたネルソン・マンデラ(1993年にノーベル平和賞を受賞)が1994年の南アフリカ史上初の全人種参加選挙で大統領に就任するんだ。ところがどっこい、黒人である大統領の政権に不安を感じた白人の中には「共存」という道を選ばないで、国外へ逃げていく人々が続出したんだ。

白人は1940年頃には全人口の約20%を占めていたけど、1994年には13.6%、2009年には9.1%にまで低下するんだ。

そして一部の白人は自らの町オラニアを作った

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アパルトヘイト基幹3法が廃止された1991年に、アパルトヘイト崩壊を見越した11家族が、廃墟同然だった集落の一帯約400ヘクタールを共同購入したのがオラニアの歴史の始まり。

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平和を守るため白人(アフリカーナー)以外の移住は認めていなかった。黒人を雇うと彼らからの報復があるかもしれないと恐れているみたい。

 

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ラニアの住民は「アフリカーナーの言語、文化を守るために、最も人口密度の低いこの地を選んだ。ここでは、我々が『多数派』になれる」と語る。

 

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現在、人口は1000人あまりに増え、可能な限り自給自足の生活を送っていて、独自の金融機関、独自の通貨を使い、独自の言語を操り、農業等に力を入れ、自立した社会基盤を安定しつつある町だよ。 

賛否両論わかれるオラニアの存在

白人しか住めないって、それ人種差別じゃないんッスか?

でも報復を恐れて自分たちだけの町を作る気持ちもわかるわ

黒人からすれば今までに積もり積もった恨みもあるし・・・。

アパルトヘイトが撤廃されたからといって「はい。じゃあ今日から仲直り!」とはいかないんッスね

 

アフリカーナー民族自決権を訴える政党「自由戦線」は、オラニアを含む北ケープ州にアフリカーナーが移住し、独立する構想を掲げているんだよね。
自由戦線のリーダーは「黒人政権が白人を厳しく差別すれば、オラニアのような町を作る以外にない」と語っている。 

▼所在地

(オラニア公式ページ:Orania CVO - Tuis)